2000年09月08日 |
住友ベーク、米オキシデンタル社からフェノール樹脂事業買収 |
米国、カナダ、ベルギーなどの7事業取得、「世界展開」へ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友ベークライト |
住友ベークライトは8日、米国オキシデンタル・ケミカル社から米国、カナダ、ベルギーにある工場のフェノール樹脂事業および日本、シンガポール、カナダ、米国における同社との合弁事業、株式、パートナーシップ持ち分を買収することで合意した、と発表した。 買収金額は1億5,000万ドル、払込期限は9月29日で、10月から新体制で事業開始する。買収後の生産能力はフェノール成形材料6万7,000トン/年、フェノールレジン11万2,000トン/年となり、世界に占めるシェアは成形材料25%、レジン11%になる、という大型買収になる。 これにより同社はコア事業の1つである「高機能プラスチック製品」分野の柱として、フェノール樹脂事業を世界的に展開し、より大きな成長が図れるとしている。 同社はこれまでオキシデンタル・ケミカル社とは緊密な関係にあったが、欧米、アジアの7事業を一挙に取得したことにより、世界規模での事業展開が可能になった。 今後は北米と欧州地区に100%の現地法人を設立、工場や営業部門の管理、運営に当たる方針だという。 買収の効果について、同社では 1)グローバル供給体制の構築=自動車部品、半導体等のユーザーへの対応 2)共通財産(技術・営業情報等)の活用=自動車部品(ブレーキピストン、プーリー等)、半導体用途(フォトレジスト、硬化剤) 3)生産能力・品目の補完=北米→アジア(電子部品用成形材料)ヨーロッパ→日本、アジア(タイヤ配合用レジン) 4)技術開発・管理の集中化、効率化=研究開発(基礎研究は日本、応用研究は各地)、管理(グローバル管理体制構築) などが期待できるとしている。 なお、同社の買収対策事業、世界シェア、買収後の業績見通しは別表に。 http://www.c-nt.co.jp/news/suox.html">フェノール樹脂事業買収詳細 |