2016年07月12日
JEPSA、2015年のリサイクル率 過去最高の90・2%
【カテゴリー】:環境/安全
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発泡スチロール協会(JEPSA)は12日、2015年の発泡スチロール(EPS)リサイクル率が前年よりも0・3ポイント高い過去最高の90・2%に達したと発表した。
東日本大震災後の2012年から4年連続のプラスで、90%台乗せは初めて。この水準について柏原正人JEPSA会長(積水化成品工業社長)は「リサイクル率はかなり高い水準にきた」と述べるとともに、「今後もリサイクル率の更新を図るためには、EPSの単純焼却(2015年は6800トン、全体の5・3%)をいかに圧縮しリサイクルに回せるかがカギになる」と指摘した。

JEPSAが12日発表した2015年のEPSリサイクル状況は、回収対象量が12万7400トンで前年比1・5%減となり、そのうちマテリアルリサイクル実績が7万1600トン、前年比0・8%減でリサイクル率は56・2%(2014年実績は55・8%)に向上した。一方、サーマルリサイクルは4万3300トン、同0・2%減でリサイクル率は34・0%(同33・5%)にアップした。マテリアルとサーマルを合わせたリサイクル合計は11万4900トン、同0・6%減でリサイクル率は90・2%と初めて90%台に乗せた。