2016年07月12日
東レ、独社から大型3次元多層ブロー成形機を導入
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは12日、ターボ搭載車に用いられるターボダクト材料及び成形加工技術を強化するため、世界最大のサクションブロー成形機メーカーであるドイツのカウテックス社(本社:ボン市)から大型3Dサクションブロー成形機を導入すると発表した。今年8月までに名古屋事業場(樹脂応用開発センター)に設置し10月から本格稼働する計画。

自動車の樹脂製ターボダクトの成形方法には、主に射出成形とサクションブロー成形があるが、長尺で複雑な形状にも対応できる上、一体成形によりサイクルタイム短縮が可能なことから、3Dサクションブロー成形(3次元多層成形)が注目されている。

東レは、ターボダクト向け材料として、高機能PPS樹脂「トレリナ」をはじめ、ナイロン樹脂「アラミン」、PBT樹脂「トレコン」など各種エンプラをラインアップしている。今回、カウテックス社からサクションブロー成形機を導入することで、新たな成形方法に関する技術・ノウハウの蓄積が期待できる。

ターボ搭載車の世界市場は2020年には現在の約2培の3900万台に拡大すると予想されている。東レは自動車向け先端材料・部材の開発、市場展開に積極的に取り組む。