2016年07月13日
日立とダイセル、設備不具合を画像で予知・検出
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日立製作所、ダイセル
画像解析システムを用いた現場作業員

日立製作所とダイセルの両社は13日、製造現場で作業員の動きやライン設備に不具合などの予兆を検出し、品質改善や生産性向上を支援する画像解析システムを開発したと発表した。

両社は昨年2月から16カ月にわたり、エアバッグの基幹部品を製造しているダイセル播磨工場(兵庫県)で画像解析システム実用化に向けた実証試験を共同で実施してきた。その結果、同画像解析システムを製造実行管理システムと連動させることで、品質保証をロット単位での代表点管理から、製品シリアル単位での全点管理(人、設備、材料の状態を連続的に監視する)へ移行できた。製品の工程内の保証率を格段に向上できる見通しを得た。

現場管理責任者の役割も、従来の「事後処置」中心から、画像を活用した「予防処置」中心に移行し、不具合の未然防止にさらに大きな効果が出ると期待している。ダイセルは今後、同社の主要6工場にこの新画像解析システムを採用していく方針だ。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1468376962.pdf