2016年07月15日
東ソー、高性能ガスバリア材料を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東ソー

東ソーは15日、フレキシブルディスプレイの品質向上に不可欠な、高性能ガスバリア材料(TG-4E)を開発したと発表した。有機ELディスプレイをフレキシブル化する方法としては、樹脂フィルム基板上に有機ELを保護するガスバリア膜を作製する方法が有力だが、従来の膜はバリア性が低く水や酸素を透過するため有機ELのドット抜けなどが発生し、ディスプレイには適用できないという問題があった。

新開発の「TG-4E」はこの問題を解決した。(1)従来材であるヘキサメチルジシロキサンと比べて、約10倍以上の高いガスバリア性膜を作製できる(2)透明度が高く、画質の向上につながる(3)高伸縮性のため、耐クラック性や耐屈曲性に優れる。加温によるフィルム伸長にも対応可能ーなどの特長を有する。

今後、国内外のデバイスメーカーやフィルムメーカーを通して性能評価を進めていく方針だ。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1468558226.pdf