2000年09月08日
三井化学、PTA収益改善目指し市況立て直しを継続
需要見合いの生産を継続、現在はグループ全体で5%の減産
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は、PTA(高純度テレフタル酸)の収益改善を目指し、市況立て直しを進めているが、9月分についてもCFR・トン560ドル水準を目標に交渉を継続する。
 生産についても、従来から行っている需要見合いの体制を継続、現在はグループ全体で平均約5%前後の減産を実施している。インドネシアについてはAMI(アモコミツイPTA)が定修の立ち上げが遅れたものの、現在は通常の稼働となっている。タイのSMPC(サイアムミツイPTA)は国内ポリエステルメーカーの生産にあわせた供給体制となっている。日本では中国向け輸出が好調で、今年の輸出量は30万トンを超える可能性が強いとしている。
 同社では採算性について、原料のPX価格が4Qは540ドルが打ち出されており、最安値時と較べると300ドルの値上がりが見込まれ、PTAは200ドル程度の値上げに止まっていることを考えると、短期的には600ドル台が目標になるとしている。