2016年07月19日
PSの上期生産 32.7万トン、5%の増加
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:なし

日本スチレン工業会は19日、6月の生産、出荷実績を発表した。同工業会の森幸博会長(PSジャパン社長)はポリスチレン(PS)の国内出荷が前年同月比12%減と大幅に落ち込んだことについて「昨年6月は、7月からの製品値上げを控えて出荷が前倒しで急増したことの反動が出た。今年1ー6月合計では前年同期比2%増えており、順調に推移したといえる」と感想を語った。

同工業会によるとPSの6月の生産は53.7千トン、前年同月比5%増と2カ月連続のプラスとなった。プラントの定修は昨年と同じ2社3工場だった。国内出荷は57.0千トンで12%のマイナスとなった。輸出は2.4千トンで同1%減と横ばい。

上期(1~6月)の生産は327.6千トンで前年同期比5%の増加。出荷は325.4千トンで同2%の増加。輸出は14.6千トンで37%増と大幅増加した。

SM(スチレンモノマー)は上期生産が前年同期比22%減の974.7千トンだった。昨年5月の日本オキシラン(412千トン)、今年2月からの旭化成の1系列(320千トン)停止が影響した。国内出荷は682.5千トンで同2%のプラス、輸出は298.6千トンで51%減と大幅減少した。これも日本オキシランと旭化成1系列停止による生産減分を輸出で調整したことによると見られる。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1468911236.pdf