2016年07月20日
横浜ゴム、中国雲南省流域に「生態系保護地」開設
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:横浜ゴム

横浜ゴムは20日、中国の事業統括会社であるヨコハマゴム有限公司が中国雲南省麗江市老君山自然保護区内の黎光村で「黎光コミュニティ流域保護地」成立記念式典を開催したと発表した。同社が支援する生態系保護プロジェクトの一環で、黎光川流域にある6つの環境保護エリアを「黎光コミュニティ流域保護地」に統合した。生態系保護活動の強化につなげるのが目的。

これまでの森林伐採のみに依存した経済から脱却して、農畜産体制を構築し生態系を保護していこうというもの。2015年には農畜産物生産への移行に必要な融資を行う「村バンク」がヨコハマゴムの支援で設立され、黎光村全世帯の約43%を占める144世帯が参加した。「村バンク」は黎光村の6つのコミュニティで組織され環境保護エリアが設けられた。

また、産業として養蜂やブドウの栽培などの開発・販売を行う「共同組合」を設立し、生産物を経済収益に変換できる仕組みを整えた。こうして村の森林面積の約20%に当たる1,666haが保護された。

ヨコハマゴムは、中国の環境NGO「麗江健康環境研究センター」が提唱した経済発展と一体の生態系保護プロジェクトに賛同し、2011年から老君山河源村のプロジェクトを支援してきた。現在、住民の自主管理による山林保護地域は面積が約3,055haに広がっている。


ニュースリリース参照
http://www.y-yokohama.com/release/pdf/2016072013mg001.pdf