2016年07月25日
川端前デンカ社長のお別れ会に1000人
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:デンカ
川端前デンカ社長のお別れの会会場

化学業界の低迷が長引く中で、デンカの社長としていち早く経営を立ち直らせ、今日の“新生デンカ”の基礎を築いた、川端世輝前社長のお別れの会が25日、都内のホテルで開かれた。業界首脳や関係者ら約1000人がつめかけ、故人を偲んだ。

1965(昭和40)年、早稲田大学を卒業して当時の電気化学工業に入社。管理課長、経理部長など経理畑の要職を経て2006(平成18)年、社長に就任した。化学業界は需要低迷が長引き、国際競争の激化など多くの課題を抱えていた。その中で「機能商品を育て、高収益会社をめざす」と、陣頭に立ってきた。08年にはリーマンショックに遭遇し、経済環境はさらに悪化したが、川端社長は全くぶれなかった。話す言葉には誇張がなく表情も自然体だった。指揮官にふさわしいものだった、といえそうだ。経団連常任理事や東京商工会議所の工業部会副部会長、三井記念病院評議員などの公職もこなした。