2000年09月08日 |
米国塩ビメーカー、9月中国向け輸出の商談成立 |
CIF700ドル、10月も継続の意向 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大手塩ビメーカー筋によると、米国の塩ビメーカーがアジア向けPVC(塩ビ樹脂)輸出の商談を成立、9月分から供給を開始、10月についても継続して行う意向が伝えられている。 9月分については中国向けにCIF・トン700ドル前後で供給するもので、米国FOBでは600ドル強になると見られている。 米国では、昨年から今年好調な内需成長により需給がショートに推移、輸出余力が大きく減少していた。こうしたことからアジアへの輸出玉は大幅に減少していたが、ここへ来ての需要の一服感からアジア向け輸出を本格化するとの懸念が広がっていた。 米国の国内価格についても、9月はポンド1セントのダウンとなる模様で37~38セント水準となっている。こうしたことから米国メーカーでは相次いで減産を実施するなど、需給バランス均衡化に動き始めており、今年上旬までと一転した状況になっている。 日本の塩ビメーカーでは、最近は中国を中心としたアジア市場の取引形態はコントラクト・安定供給を求める指向となっており、米国玉の流入による影響は以前ほど少ないと見ている。 |