2016年07月27日
川本・元積水化成品会長のお別れ会
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化成品工業
川本氏のお別れ会会場

積水化成品工業は27日、大阪市内のホテルで、5月に死去した川本貢元会長の「お別れの会」を開いた。遺族や関係者ら約250名が集まり、ありし日の故人を偲んだ。

川本氏は大正8年熊本県に生まれ、神戸高等商業学校を卒業後、満州中央銀行に入行。第二次大戦中に出征し戦後シベリア抑留を経て帰国。昭和29年に積水化学工業に入社し、昭和43年には積水化成品工業へ転籍して取締役に就任した。昭和56年、急逝した福本正雄社長の後任として第4代社長に就任した。

第二次オイルショックで世界経済が大混乱する中で会社経営を立て直し、6年後には6倍の経常利益をあげるまでに発展させた。前任の福本氏とは対照的に、静かに人の意見を聞くタイプ。戦時中の厳しい体験も口にすることはなかった。63年会長に就任。平成5年、勲三等瑞宝章を受章。