1999年09月17日 |
島津製作所、国連大学を継続支援 |
東アジア地域の環境ホルモン監視と分析で |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:島津製作所 |
島津製作所は国際連合大学が計画している「東アジア地域における環境ホルモン監視と分析プロジェクト」を支援していくと17日発表した。矢嶋英敏社長とヒンケル学長が同日同大学本部で合意書に調印した。 支援の具体策は〓約4,500万円の寄付(プロジェクト運営の費用)〓ガスクロマトグラフ質量分析計の貸与〓分析トレーニングの場所の提供、シンポジウムおよびワークショップの運営支援——の3項目。 国連大学の計画は、東アジア地域における環境汚染度の監視、汚染物質の分析を目的に、分析技術の研修、成果発表のための国際シンポジウム開催などを行うというもの。分析対象は河川水と沿岸海水に含まれるビスフェノールA、アルキルフェノール、ベンツピレンなどのいわゆる環境ホルモン。対象地域は、日本、韓国、インドネシア、シンガポール、ベトナム、マレーシア、タイ、フィリピン、中国の9カ国。各国の主要研究機関が参加する。期間は2001年までの3年間。 同社は1996年から3年間、国連大学の「東アジア地域の環境監視と分析=技術移転と環境管理」プロジェクトを支援してきた。 調印式のあと、矢嶋社長は「当社は前回に続いて国連大学のプロジェクトを支援させていただくことになったが、これによって人類の平和と発展に学術面で寄与するという国連大学の目的と、人と地域の健康への願いを実現する、という当社の経営理念が結びつくことになり、大変喜ばしい」と挨拶した。 |