2016年07月27日 |
三菱化学、インドと中国のTPA事業から撤退 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱化学、三菱ケミカルホールディングス |
三菱ケミカルホールディングスは27日、三菱化学(MCC)がインドと中国の高純度テレフタル酸(PTA)事業から撤退すると発表した。インド・ベンガル州に持つMCPI(MCC PTA India)の持分を同日付で米国Chatterjeeに株式譲渡する契約を締結した。 また寧波三菱化学(中国浙江省)の持分およびポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)事業会社のMCC高新●合産品(寧波)有限公司の持分を同日付で中海石油寧波大樹に出資する利万集団および寧波宏邦石化(中国浙江省)に譲渡した。 中国では大規模な投資が相次いで行われた結果、設備過剰状態が続く。インドも競合他社の増設によって供給過剰となり、長期の市況低迷など厳しい事業環境が継続している。MCCはほかにインドネシアと韓国でPTA事業を展開しているが、これらの2拠点については安定的な収益が見込めるところから引き続き事業を継続する。 中計「APTSIS 15」の下で進めてきた石化事業を中心とする事業構造改革の主要課題に一区切りつけたことになり、今後は機能商品、素材、ヘルスケアなどの各分野で新たな成長戦略に集中していく方針だ。 (注)●はシュウで、取の下に衆。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1469609549.pdf |