2016年08月04日
日本ポリプロ、五井工場の1系列 停止
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ポリプロ

日本ポリプロ(本社:東京都千代田区、宮坂正之社長)は4日、内外の厳しい事業環境に対応するため、五井工場(千葉県)の製造設備3系列のうち1系列、年産11万6000トン設備を来年3月をめどに停止すると発表した。

同社は鹿島、五井、四日市、水島の4工場に計98万6,000トンの生産設備を有するわが国ポリプロ トップメーカーだが、中東・アジア地域での相次ぐ新増設によって市場競争が激化し、採算的に厳しい状況に陥ることが予想される。このためJNCが生産する五井工場の3系列のうちの1系列を停止し、生産の効率化・適正化を図ることにした。
同社は「設備は1系列停止しても、全体の効率改善により、その分の生産能力は維持できる」と言っている。

生産能力は現有年産98万6,000トンから87万1,000トンとなる。
工場別内訳は、鹿島(三菱化学)55万6,000トン、五井(JNC)13万5,000トン、四日市(JNC)8万トン、水島(三菱化学)10万トン。

<わが国のポリプロピレン各社別生産能力>(経済産業省調べ:2015年12月末現在)単位:千トン
◇サンアロマー 408
◇住友化学   307
◇徳山ポリプロ 200
◇日本ポリプロ 986
◇プライムポリマー 973
◇合計  2874


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1470292592.pdf