2016年08月09日
越智・三菱ケミ社長「世界経済の実体 そう悪くない」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス

越智仁・三菱ケミカルホールディングス社長は9日の記者懇談会で「世界経済は総じてそこそこといったところだ。米国は言われるほど悪くないし、欧州も何とかやっている。中国もそれなりにふん張っている。心配なのは為替ぐらいだ」と、経済の現状を楽観視?しているかのような口調で「総じて想定の範囲内」と繰り返した。

来年4月に統合3社が合併するが、「会計手法の統合、給与体系の見直し、さらにはシステムの統合といろいろある。1年では無理だろう。3年くらいかけてやっていくつもりだ」との見方を示した。

「AIやIoTへの関心はどうか」との質問には「情報や技術は重要だし大きな問題だ。実はそういった情報をどう使っていくのかといったところを今調査している。製品開発とか品質といったベーシックなところでは使えるだろうが、経営戦略に(人工知能を)生かせるのか、経営のトップが使っていいのかとなると疑問だ。使い方がポイントになるだろう。新たにデジタル・オフィサーのような人を呼ぼうと思っている」などと、とよどみなく答えた。

また、統合3社のそれぞれの子会社同士の統廃合については「数だけでも約400社あり、詰めていくの時間がかかると思う。来年度からアクションしていく。あと3年くらいかかるだろう」。また「米国、欧州、アジアに
おける新体制体制づくりを検討しているところだが、その形は11月頃にはできるのではないか」と語った。