2016年08月09日
エーザイ、米社と共同の認知症治療剤 第3相臨床へ
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:エーザイ

エーザイは9日、同社が創製し、米国のバイオジェン社(本社:マサチューセッツ州)と共同で開発中の経口サイト切断酵素(BACE)阻害剤「E2609」について、米国食品医薬品局(FDA)とのミーティングで早期アルツハイマー型認知症(AD)を対象にした臨床第3相試験を開始するのに十分なデータが得られたと発表した。

エーザイとバイオジェン社は、今回のFDAとのEOP2ミーティングにおける議論を受けて、今後、日本・欧州の各当局とも同様の協議を進め、臨床第3相試験をグローバルな多施設共同試験として2016年度中に開始する方針を決めた。
臨床第3相試験は、早期AD患者を対象にしたプラセボ対照試験とし、実薬群は1日当たり50mgを1用量とする。また、主要評価項目として投与期間24カ月における臨床的認知症重症度判定尺度(CDR-SB)を用いること、安全性の観点からは通常のモニタリングを実施することが確認された。