2016年08月19日 |
東大、金属を用いないトリプトファン選択的修飾反応開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東京大学 |
東京大学大学院の金井求教授(薬学)らの研究グループは19日、金属を用いないトリプトファン選択的修飾反応の開発に成功したと発表した。 研究グループは疎水性アミノ酸であるトリプトファン側鎖に対してさまざまな機能性小分子を修飾数を制御しながら選択的に結合できる、新しいタンパク質の化学修飾反応を開発した。タンパク質は生体内機能を司り、医薬品などにも応用されている。タンパク質の化学修飾法はその機能向上に必要な方法論だが従来、高い化学選択性をもってそれを行うことは困難だった。 同研究成果により、これまでより均質性の高い機能性タンパク質を簡便に調整できることになった。今後、化学修飾型タンパク質製剤の品質管理や薬効制御の面で大きな効果が期待できる。 同研究成果は米国化学誌「Journal of the American Chemical Society」オンラインに掲載される。 |