2016年08月23日 | |
日本化学会の山本会長 ロジャー・アダムス賞を受賞 | |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:日本化学会 |
|
日本化学会は22日、山本尚・会長(中部大学教授・総合工学研究所長)がこのほど、有機化学の分野で優れた業績をあげた研究者に贈られる米国「ロジャー・アダムス賞」を受賞したと発表した。 同賞は、有機化学界では世界で最も権威のある賞とされ、多くの受賞者がノーベル化学賞を受賞していることで知られる。2年に1度の授賞。日本では2001年の野依良治・名古屋大学特別教授(元日本化学会会長)に続ぎ2人目となる。 【山本尚(やまもと・ひさし)氏の略歴】 1967年、京都大学工業化学科を卒業。一時東レに入社したが京都大学に戻り講師、ハワイ大学准教授などを経て83年名古屋大学教授。02年シカゴ大学教授、11年から中部大学教授(現職)。 アルミニウムを中心としたルイス触媒研究の第一人者。高度にデザインされた有機配位子を結合させたルイス酸により精密な分子認識を行い、多くの有用な不斉反応を生み出してきた。有害物質や希少金属を使わずに医薬品や農薬の原料などを開発する。開発したいくつかの試薬はすでに市販されている。73歳。紫綬褒章、フンボルト賞、日本学士院賞、野依賞、藤原賞などを受けている。 |