2000年09月05日
ソーダ業界の「ガス拡散電極」技術開発研究進む
実用プラント、東亞合成名古屋工場に年内完成へ
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東亞合成、NEDO、日本ソーダ工業会

 画期的な省エネ型電解技術として注目されているソーダ業界の「ガス拡散電極」による食塩電解技術の開発研究は、1999年度から実用化段階の研究に入ったが、今年には東亞合成・名古屋工場内に実用規模の電解槽が完成するめどがついた。
 新化学発展協会がNEDOから研究委託を受けて日本ソーダ工業会と共同で推進しているもので、99年度から第2段階である実用化を目指した電解槽の開発研究に入っていた。
 東亞合成・名古屋工場に建設中の電解槽は、使用するイオン交換膜の大きさがタテ1.2メートル、ヨコ2.4メートルと、実際に各企業がか性ソーダ生産用に使用している膜のうちでも大きい方で、今年末には完成、試運転入りできる見込み。そのあと来年4月から1年かけて試験生産し、(1)電解槽の評価(2)大量生産に適しているかどうかの確認(3)安定した品質の確立など、実用化に向けたのための最終段階の検討を行うとしている。