2016年09月05日
富士フィルム、豪州の再生医療ベンチャーへ出資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フィルムは5日、オーストラリアの再生医療ベンチャー、サイナータ(Cynata)・セラピューティクスに300万米ドルを出資することで基本合意したと発表した。サイナータの第三者割当増資を引き受け、同社が発行する全株式の10%強を保有する。

同社はこれにより、サイナータがGvHD(移殖片対宿主病)患者を対象に臨床試験を予定している他家iPS細胞由来葉系幹細胞を用いた再生医療製品の開発・製造・販売ライセンス導入と製造受託の選択権を取得する。同製品の開発に関する技術・ノウハウの取得も可能となる。

サイナータはiPS細胞についてウィスコンシン大学から分化誘導技術のライセンスを受けており、すでにiPS細胞由来葉系幹細胞を効率的に大量生産できる技術を確立している。英国でも同細胞を用いた再生医療製品の臨床試験準備を進めている。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1473042034.pdf