2016年09月06日 |
東洋紡、蘭社と提携し100%バイオPEF樹脂とフィルム製造 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東洋紡 |
東洋紡は6日、オランダのバイオベンチャーであるアバンチューム社との間で、100%バイオ樹脂ポリエチレンフラノエート(PEF)の製造を東洋紡が行うことで合意したと発表した。 このPEFは、ポリエチレンテレフタレート(PET)に近い特性を持ちながら、フィルムやボトルに成形した際のバリア性はPETよりも高く、新たな用途展開が期待できる。東洋紡は今後、このPEFを使ったフィルムも製造する。 同樹脂はアバンチューム社がバイオ由来糖質を原料にフランジカルボン酸(FDCA)とバイオ由来のエチレングリコール(EG)を重合して製造する。PEFで製造したフィルムは(1)バイオ由来の糖質原料で作るフランジカルボン酸とバイオ由来のEGを使うので、100%バイオ樹脂となる(2)PETと比較し、酸素は10倍、水蒸気は2倍のバリア性がある、などの特徴を持つ。 現在、100%バイオ原料のPETは商業生産されていないが、同社はPETに近い特性とPETを超えるバリア性を持つPEFを新しい素材として市場展開していく。樹脂やフィルムの販売では三井物産と協力する。2017年からサンプル出荷を開始する計画だ。 |