2016年09月13日
クラレ、タイでブタジエン誘導品、共同FS開始
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クラレ

クラレは13日、タイでブタジエン誘導品を共同事業化するためのフィージビリティ・スタディ(詳細検討)を開始すると発表した。タイの大手化学会社、PTT グローバル ケミカル(PTTGC)、住友商事と3社で同日、詳細検討実施ための合意書を締結した。クラレは単独でイソプレン誘導品の事業化も計画する。

3社のFS計画は、製造拠点をタイ・ラヨン県マプタプットの石油化学コンプレックス内のイースタン工業団地に設ける。2020年の稼動開始を目標に、高耐熱ポリアミド樹脂(PA9T)年産1万3000トンと水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー(HSBC)同1万6000トンの製造設備を建設する。主原料ブタジエンはPTTGCから供給を受ける。

クラレはほかに同社単独でイソブチレン誘導品MPD(3-メチルー1,5-ペンタジオール)年産5000トンの事業化検討も行う。2017年後半には最終判断する予定。主原料イソブチレンはPTTGCから供給を受ける。

PTTグループからの競争力のある原料およびユーティリティ 供給と、住友商事のマーティングチャンネル、クラレの製品技術力、販売ノウハウと、3社協力によるシナジーを最大限発揮することで、厳しい国際競争を乗り切る。

投資額などの細目はFS作業終了後に決定する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1473747429.pdf