2016年09月14日
東レ、タイでPPS樹脂コンパウンド生産開始
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは13日、タイの子会社であるタイ・トーレ・シンセティクス(本社・バンコク、橋本浩二社長、TTS)の樹脂コンパウンド拠点であるバンコク工場に、スーパーエンプラの一種ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂コンパウンドの生産設備を新設、10月から生産開始すると発表した。

投資額は約5億円で、年間3000トンのコンパウンド設備を導入し、10月から稼働開始する。タイは、アセアン地区で最大のPPS樹脂需要国だが、生産は初めてとなる。

東レグループはこれまで、アセアン地区のPPS樹脂の需要には、日本と中国からの輸出で対応してきたが、同地区は今後も自動車用途を中心に需要の拡大が期待されることから、現地生産により安定供給をはかる。

またアセアンにおける現地発信型の技術開発拠点として、2013年にTTSバンコク工場内に開設した樹脂テクニカルセンターでは、ナイロンやポリブチレンテレフタレート(PBT)の各樹脂に対応する射出成形機に加えて、PPS樹脂用の射出成形機及び開発に必要とされる各種2次評価機器を新たに導入した。これにより、きめ細かな技術サービスを、よりスピーディーに同地区に提供していく考だ。