2000年09月04日 |
汎用樹脂の対中輸出、7月は軒並み前年超え |
HDPEとPVCは2ヵ月連続で大幅な伸び |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大蔵省の7月の輸出通関統計によると、汎用樹脂の輸出のうち圧倒的多数を占める中国向け輸出(香港向けを含む)は軒並み前年同月の実績を上回った。LDPE、HDPE、PPホモポリマー、PPコポリマー、PS、PVCの6樹脂全てが前年同月を超えたのは2月いらいのこと。 6樹脂の中でも特に伸びの大きさが目立つのはHDPEとPCだ。ともに6月に続いての大幅伸張となった。いずれも、中国国内の需要が他の樹脂以上に活発で、しかも一方の日本国内の樹脂メーカーの輸出意欲が旺盛であったことが有力な促進材料となっている。このうちのHDPEの伸びは、韓国に対するポリエチレンの禁輸措置によって中国国内の在庫が急速に不足してきたことによる面も少なくないと見られている。 もっとも、1月から7月までの累計は、依然としてポリオレフィンが前年同期の実績を下回っている。家電大手の中国進出が進んでいるPSは引き続き37.1%もの高い伸びとなっている。 汎用6樹脂の7月の対中国輸出通関実績は次ぎの通り。かっこ内は前年比。 [7月の実績] ▽LDPE=1万3,163トン(115.6%) ▽HDPE=1万3,284トン(157.4%) ▽PPホモポリマー=1万2,290トン(117.1%) ▽PPコポリマー=2,729トン(115.8%) ▽PP合計=1万5,019トン(116.9%) ▽PS=1万4,527トン(116.8%) ▽PVC=6万2,879トン(141.4%) [1~7月計の実績] ▽LDPE=9万7,511トン(96.6%) ▽HDPE=7万9,153トン(92.5%) ▽PPホモポリマー=8万3,553トン(90.3%) ▽PPコポリマー=2万2,618トン(89.1%) ▽PP計=10万6,171トン(90.0%) ▽PS=9万8,463トン(114.1%) ▽PVC=33万5,824トン(101.5%) |