2016年09月29日
東ソー・エフテック、フロン代替品で「ヨウ素学会賞」受賞
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東ソー

東ソーは29日、100%子会社の東ソー・エフテック(本社:山口県周南市、野村彰彦社長)の研究者が、先に千葉大学で開催されたヨウ素学会シンポジウムで、2016年度ヨウ素学会賞(技術的)を受賞したと発表した。

同学会では毎年、ヨウ素の基礎研究、応用研究、事業分野で貢献した個人を表彰してきた。今回の受賞は、従来困難だった「トリフルオロヨードメタン(CF3I)」の工業的な生産プロセスを確立したことが評価された。
トリフルオロヨードメタンは、地球温暖化係数(GWP)が0.4 と環境にやさしい化合物で、半導体製造に必要なエッチングガスや消火剤等のハロン・フロン代替として工業化が期待されていた。

受賞したのは東ソー・エフテックの長崎順隆、鈴木紳正、森國義男、加登幸治の4氏。「トリフルオロヨードメタン」の合成法を研究し、新規触媒の開発、全く新しい概念のロータリーキルン型の反応装置の開発に成功し、工業的生産プロセスを確立した。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1475131757.pdf