2000年09月01日
三菱化学、今月中にもインドPTAを通常の稼働に
減産を解消、インドネシアでは8月からフル稼働
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は、ポリエステル需要の低迷から6月からPTA(高純度テレフタル酸)を韓国、インドネシア、インドなどで減産を継続してきたが、中国の引き合い回復、定修向け在庫積み増しなどにより今月半ばから通常の稼働に戻す方針だ。
 とくにインドネシアでは、設備トラブルから需給タイト感が強まっており、8月半ばからフル稼働状態に移行している。現在も電気系のトラブルにより、ポリプリマが設備を停止しており、当面は需給はタイトに推移すると見ている。
 韓国の三南石油化学でも平均15%の減産を実施してきたが、中国向け引き合いが好調で、来年の定修に備えて稼働を上げている。
 インドでもMCC PTA インディアが現在も約15%の減産を実施中だが、来年の定修を控え、今月中にも通常の稼働に持っていく方針。
 PTA需給は、韓国・台湾などでポリエステルメーカーの減産からこれら各国では引き合いが鈍化しているものの、中国では旺盛な引き合いが続いている。さらに今月から中国国内でポリエステル重合設備の新増設が相次ぐことから、一段と引き合いが強まってきている。