2016年09月30日
経産省、8月鉱工業指数「生産緩やかな持ち直し」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

経済産業省が30日発表した、8月の鉱工業指数(2010年=100、季節調整済み)速報値は、生産が前月比1.5%上昇の97.9、出荷1.3%低下の94.6、在庫0.1%上昇の111.3だった。

製造工業生産予測調査によると、9月は前月比2.2%の上昇、10月は同1.2%の上昇を予想している。
基調判断は「生産は緩やかな持ち直しの動き」で、前月までの「一進一退の動き」を上方修正した。

業種別に見ると、生産が上昇した業種では電子部品・デバイス工業の6.3%上昇がトップ。情報通信、化学工業がこれに続き、プラスチック製品工業も4番目に入った。生産が上昇した業種は全15業種のうち11業種を占めた。低下した業種は輸送機械工業、石油・石炭製品、金属製品の3業種。横ばいが窯業・土石製品工業の1業種だった。

化学工業(除、医薬品)は、生産が前月比3.6%上昇の97.7、出荷は2.5%低下の92.6、在庫0.6%上昇の106.1、在庫率は3.3%低下の113.7%だった。生産は2カ月ぶりのプラス、出荷は3カ月ぶりのマイナスとなった。

またプラスチック製品工業は、生産が前月比4.0%上昇の101.5%と、2015年11月以来の100%超えとなった。出荷は2.1%上昇の98.7、在庫0.5%上昇の111.4%、在庫率は5.0%低下の110.4%だった。生産、出荷とも3カ月連続のプラスとなった。