2000年09月01日
香西日化協会長「重要課題に正面から取り組む」
来月ICCA総会、環境・安全問題などテーマに
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:住友化学、日本化学工業協会

 日本化学工業協会の香西昭夫会長(住友化学工業会長)は1日記者会見し、「10月にはICCA総会が米国で開催される。環境・安全など重要な問題が話し合われるが、日化協としてもこれらの、国際的な場で協力していきたい」など、要旨次の通り語った。

(1)ICCA(国際化学工業協会協議会)総会が10月18日から米国ヒューストンで開催される。HPV(高生産量化学物質)の安全点検作業やLRI(化学品の安全に関する長期自主研究)の進捗状況など重要問題が討議される。日化協はこれまでこれらの国際活動の場に積極的に参加し、役割を果たしてきた。環境・安全問題は大事なので今後も真正面から取り組みたい。

(2)日本経済はここへきて生産、投資、アジア向け輸出など、いずれも活発になってきた。とくにアジアの景気回復は見事で、日本の輸出増加につながっている。鉄鋼生産量は1億トン、自動車も増産が伝えられている。デフレ経済の中での回復だけに、私たち素材産業にとっては元気づけられるところだ。

(3)ただ国内では基本的な問題として、構造改革や税制など、まだ重要な課題が残っている。政府には、こうしたインフラ整備を急いでほしい。経団連などとも話し合いながら政府当局に要望していくつもりだ。