2016年10月05日 |
名大と東北大、神経膠腫の遺伝子変異診断技術開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学、名古屋大学 |
名古屋大学大学院の夏目敦至准教授(脳神経外科)と、東北大学大学院の加藤幸成教授(医学系研究科)らの研究グループは5日、神経膠腫変異遺伝子であるIDH 1変異に対する迅速診断デバイスであるイムノウォールを作成し、その有用性を確認したと発表した。 現在の一般的なIDH1変異遺伝子解析方法には、少なくとも1~2時間以上の解析時間を要する。また、手術で摘出した腫瘍の場合は数日かかる。今回研究グループが開発した診断デバイスであるイムノウォールは、新しい遺伝子変異マイクロ診断デバイスで、IDH1変異遺伝子に対するモノクローナル抗体 HMab-2をイムノウォールに固定化し、マイクロ流路内で腫瘍細胞から抽出したタンパクを反応させ免疫学的解析を行う。変異の有無を15分足らずで診断することができる。 同研究成果は国際科学誌「Science and Technology of Advanced Materials」(英国時間10月4日付電子版)に掲載される。 |