2016年10月06日
長瀬産業「発酵霊芝」に血管内細胞の炎症抑制効果
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:長瀬産業

長瀬産業は6日、独自開発した食品素材「発酵霊芝」の血管内皮細胞に及ぼす影響について検討した結果、炎症によって増強される因子の発現抑制効果を見出したと発表した。

霊芝は薬用キノコの一種で、血圧やコレステロールの低下作用、免疫調整作用、抗ガン作用、腸内環境改善作用など多岐にわたる効果が報告されている。有効成分として多糖やガノリデン酸が知られている。
長瀬産業の研究チームは霊芝が持つ酵素に着目し、その機能性を高めた「発酵霊芝」を開発した。その血管に及ぼす影響を調べたところ、発酵霊芝熱水抽出エキスがTNF-α(タンパク質の一種)によって増強された接着因子の発現を抑制する効果があることを見出した。
このことは、発酵霊芝中の何らかの成分が血管内皮細胞の炎症を抑制することを示している。

同研究成果は9月25~26日、富山市で開催された「日本生薬学第63回年会」で発表した。