2016年10月06日
名大院、細胞分裂に必要な酵素ASB7を発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:名古屋大学

名古屋大学大学院の嘉村巧教授らの研究グループは、細胞分裂を正常に行うために必要な酵素ASB7を新たに発見したと発表した。

細胞分裂時には、紡錘体という繊維状の構造物が、遺伝子情報を含む染色体に結合し、正確に二等分にすることが重要である。発見した酵素ASB7は、紡錘体を不安定化する酵素DDA3を適切なタイミングで分解に導き、正常に細胞分裂を終了させることを明らかにした。

異常な細胞分裂はガン化に関与することから、今回の研究成果は新しい抗がん剤の開発などに貢献することが期待される。

この研究成果は、10月3日付(米国東部時間)米国科学雑誌「The Journal of Cell Biology」オンライン版に掲載された。