2016年10月07日
九大、北九州響灘での洋上風力発電、予備調査
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九州大学の内田孝紀准教授(応用力学)らは7日、「RIAM-COMPACT(リアムコンパクト)」数値風況予測モデルを用いて、北九州市響灘地区に大規模・洋上風力発電の導入を想定した予備調査を実施したと発表した。

北九州市は「世界の環境都市」をめざし、クリーンエネルギーの導入に積極的。響灘に面して現在10基の風車が稼動しており、発電規模は3,500万Kwh(約1万世帯分)。

同市ではさらに発電施設を設置・運営する民間事業者を公募している。内田准教授らは今回、風力発電施設の導入には、局所的な風況面について、より精密な調査・研究が必要として、以下の調査を実施した。

(1)洋上に点在する島々や市街地がつくり出す乱流の影響
(2)大規模洋上ウィンドファーム(風車30基を想定)が既存の陸上風車群に与え、与えられる影響
(3)大規模な洋上ウィンドファーム内での風車群の最適配置、経済性(発電量など)試算

同研究は、文科省の重点課題の1つ「革新的クリーンエネルギーシステムの実用化」に採択され、支援を得て実施された。10月12日に東京大学で開催の「第1回ポスト「京」シンポジウム」で紹介する。