1999年08月09日
プラ処理協、7樹脂の「LCI」データ公表
エネルギー消費量を原油生産段階から集計
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

 (財)プラスチック処理促進協会は、LDPE(低密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PVC(塩化ビニル樹脂)など、代表的な7種類のプラスチックについて、原料の製造から樹脂の製造にいたるまでのLCI(ライフサイクルインベントリー)データをまとめ、公表した。それぞれのプラスチックを製造するのに、どの位のエネルギーを消費しているのかを原油の生産、輸送、精製から石油化学にいたるまでの4段階に分けて表示した。
 調査したのは上記4樹脂にPS(ポリスチレン)、EPS(発砲ポリスチレン)、ボトル用PET樹脂を加えた7樹脂。
 この結果、石油精製までの段階で消費エネルギー量が高いのはEPSの1キログラム当たり1.3Mカロリー、最低はPVCの0.8Mカロリーでその差は0.5Mカロリーとわかった。また石油化学産業内ではEPSの5.5Mカロリーが最高、HDの3.7Mカロリーが最低で、その差は1.8Mカロリーと開いている。
 LCIデータは食品、自動車、家電製品などのプラスチック需要産業が検討している「環境に優しい製品設計」などのLCA(ライフサイクルアセスメント)に対応するもので、LCIの業界平均値公表は素材産業では初めて。