2000年09月01日
東ソー、東北東ソー化学の事業再構築を本格検討
漂白剤向け塩素需要減少に対応、新規事業も模索
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーは、東北東ソー化学の事業再構築に向け本格検討を開始した。
 紙・パルプメーカーがECF(塩素フリー)により、2003年までに塩素を酸素漂白に自主的に切り替えることから、これら塩素需要の減少に対応、事業の再構築を図ることにしたもの。同社では、需要減少に対応し塩素事業の縮小均衡を行う一方で、環境事業など新規事業も模索する方針。
 東北東ソー化学は同社100%子会社で、山形・酒田にか性ソーダ年産5万5,000トン設備を持ち、ソーダ工業製品・高度晒粉・化学肥料の製造・販売を行っている。
 北海道・東北地区では紙・パルプ向けの塩素比率が比較的高く、同社でも約15%がこうした分野向けとなっている。しかし、同地域内では代替する塩素需要も期待できないことから、需要に見合った縮小均衡を実施する方向で、事業の再構築について結論を出すとしている。