2016年10月17日
NEDO、ウズベキ政府とコジェネ導入実証で合意
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NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は17日、ウズベキスタン政府と共同で、同国フェルガナ地区に中・小型の高効率ガスタービンによるコージェネレーションシステム導入の実証事業を実施することで合意し、基本協定書(MOU)を締結したと発表した。

ウズベキスタンの電力のほとんどは、全国10カ所火力発電所(うち3カ所は熱電併給所)によって賄われているが
その多くは旧ソ連時代に建設された老朽施設のため性能運転信頼性が著しく低下している。経済成長により増加する電力需要に対応した供給量の確保が大きな課題となっている。

今回合意した実証事業は、川崎重工業と丸紅ユティリティ・サービスを委託先にして実施する。同国フェルガナ地区にあるウズベクエネルゴ社の熱電併給所に、17MWの高効率ガスタービンコージェネレーションシステムを導入し、発電効率の向上とガスタービン排熱の有効利用を図る。

中・小型のガスタービンの導入により従来、遠方から大型発電所で電力を送電していた地域に対して、近くからの電力供給が可能となり、施設のエネルギー効率の改善と送電ロスの改善に貢献できる。
従来システムに比べ38%の省エネ効果達成と電力・熱の安定供給の実現を目指す。