2016年10月19日
三井化学、富山大と連携「敗血症検査システム」事業化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は19日、富山大学と連携して「敗血症の原因菌を迅速に同定する新たな検査法(Tm mapping法)」を事業化すると発表した。このほど日本医療研究開発機構(AMED)の「産学連携医療イノベーション創出プログラム」に採択され、大学研究成果の実用化促進の一環として支援を受けることが決まった。

「Tm mapping法」とは、血液を培養しなくても、採血から3時間程度で未知の起炎菌を同定できる新たな遺伝子検査法をいい富山大学が開発した。三井化学は原因菌の同定に必要な酵素を持つところから、同大学と共同で敗血症の検査システムと検査キットを開発した。これによって早期に適切な感染症治療が受けられることになる。

三井化学は今後、同定のための検査キットを研究用試薬として提供する。今年度末までに外部以来して生産体制を構築する。最終的には体外診断用医薬品としての上市を目指す。

■「産学連携医療イノベーション創出プログラム」(セットアップスキーム)の概要
◇研究開発課題名 :「新たな起炎菌迅速同定・定量技術を基盤とし、菌数を敗血症の新規バイオマーカーとする検査システムの開発」
◇代表機関・課題リーダー :富山大学大学院 医学薬学研究部(医学)仁井見英樹 准教授
◇セットアップ企業 :三井化学
◇実施予定期間 :2016年11月1日~2018年3月31日


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1476845929.pdf