2016年10月21日

宇部エクシモ、中国で光通信ケーブル資材増強

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：宇部エクシモ

宇部興産100％出資の宇部エクシモ（本社：東京都中央区、渡辺史信社長）は21日、中国子会社である宇部日東化成（無錫）が光通信ケーブル資材「ラセンコンポーズ」（商品名）の増産を決めたと発表した。 「ラセンコンポーズ」は、光ファイバーの保護と高密度実装に適したラセン溝付きスペーサー（スロット）で、光通信ケーブルの主要資材として日本、中国、アジアを中心に広く使われている。宇部日東化成（無錫）は、中国市場の拡大に対応するため、2005年から同製品の生産を開始した。 中国では同国国務院が高速ブロードバンドの構築加速に関する指導意見を公表したことで、携帯電話事業者である中国移動通信集団（チャイナモバイル）が再びファイバーケーブルの大規模入札を実施する見通し。中国内のスロット需要拡大が見込まれている。こうした市場環境から宇部日東化成（無錫）は、生産体制の増強を決めた。来年度には生産能力を現在の約1・5倍に拡大する計画だ。