2016年10月25日 |
大日印、コンクリートひび割れ検知システム開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:大日本印刷 |
大日本印刷は25日、トンネルや橋梁などに使用されるコンクリートのひび割れを検知するシステムを開発したと発表した。老朽化などによりトンネル内のコンクリートが剥落する事故が社会問題化している。その対策として、これらの構造物の定期点検が義務づけられているが、コンクリートの状態を把握するには高価な機器の導入やコスト負担、人材不足といった課題がある。 大日本印刷は今回、フィルム状のICタグ(RFID)シートを使用し、コンクリートのひび割れを容易に検知するシステムを開発した。外部の電波で起動するパッシブ型のICタグを内蔵した検知シートを使う。同シートを監視を必要とする個所に貼りつける。 同システムの特長は(1)設置した複数のシート情報を一括で読み取ることで点検作業を効率化する(2)目視しにくい個所のひび割れでも容易に見つけられる(3)シートには電池を搭載しておらずバッテリー交換が不要など。 2018年春の製品化をめざす。 同社は10月26日~28日、幕張メッセで開催される「情報セキュリティEXPO」に参考出展する。 |