2000年08月31日 |
米国PVCメーカー、アジアへの本格輸出再開も |
日本メーカーでは10月以降も価格引き上げへ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
商社筋によると、米国のPVC(塩化ビニル樹脂)メーカーが中国、東南アジア向けに10月以降の輸出商談を始めており、アジアへの本格的な輸出が再開される可能性が出始めた。 米国では、景気は堅調に推移しているものの、昨年後半から続いていた急激なPVCの需要拡大には一服感が出始めているという。しかし、国内価格は7月に軟化に転じたものの、依然としてポンド40セント弱と高値となっており、ユーザーでは値下げ圧力を強めている。 商社筋では、米国メーカーの玉不足感に変わりはなく、今回の商談は米国国内ユーザー向けのパフォーマンスとも見といる。しかし、アジア向けの商談が成立することになれば市況への影響は避けられないとしいる。 日本PVCメーカー筋では、9月のアジア向け価格はCIF・トン720ドルで既にソールドアウトしており、10月価格についても、ナフサをはじめとした原料価格、需給状況から引き続き価格引き上げを行っていくことになるとしている。 |