2000年08月30日
ポリオレフィンのスポット相場が上昇
9月渡しはトン8月より20~30ドル高
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社によると、ポリオレフィンのアジア地域における9月ののスポット相場が8月に比べてトン当たり20~30ドル高くなることがほぼ確実となってきた。中東やアジア諸国のポリオレフィンの新増設工事が全体に遅れていて需給が一段と引き締まってきていることと、ナフサの先高観によってオレフィンのオッファー価格が上がってきていることによるもの。
 HDPEのフィルム用品種の場合は、最も安い中国向けでもトン700ドルの大台を超えつつある。強気のサプライヤーの中には同730~750ドルをオッファーするところがある。
 LDPEのフィルム用は、同760~770ドルで多くの商談がまとまりそう。PPのホモポリマーは同650ドル、また、ブロックコポリマーは同680ドル前後に落ち着く公算が濃厚だ。
 今後も、9月10日のOPEC総会における原油の増産の取り決め次第でもう一段の高値に動くことがあり得る。