2016年11月08日
東北大学、人工的に歯のエナメル質を形成
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

東北大学は7日、歯の発生やかたちの制御に関わるエナメル質を形成するマスター遺伝子の同定と、機能解析に成功し、どのように歯のエナメルがつくられ、歯のかたちを制御しているのかを明らかにしたと発表した。
同大学歯学研究科の福本敏教授、中村卓史准教授らと米国国立衛生研究所との共同研究による成果となる。

歯の最外層はエナメル質というからだの中で最も硬い組織で守られている。今回研究では、転写因子の1つであるエピプロフィンをマウスの全身の上皮細胞に発現するような遺伝子を操作したマウスを作製して解析した。そのマウスの歯を解析してみると、野生型(通常のマウス)ではエナメル質を形成しない場所にエナメル質を形成していることが明らかとなった。

研究は、日本学術振興会などのの研究費助成支援を受けて行われた。

同研究成果は米国科学雑誌「Journal of Bone and Mineral Research」電子版に掲載された。