2016年11月09日 |
農水省「動物分野の薬剤耐性対策シンポ」開催 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:農林水産省 |
農林水産省は、「動物分野における薬剤耐性対策シンポジウム」を11月24日13時から東京都港区の三田共用会議所で開催する。参加費は無料。定員は200人程度。 「抗菌剤が効かない細菌」である薬剤耐性菌は、抗菌剤の使い過ぎなどにより増加する。薬剤耐性菌が感染症を引き起こすと、抗菌剤を使用しても効かず、人や動物の治療が困難になる。薬剤耐性菌による感染症の増加が懸念される中、世界的に対策が求められている。日本でも今年4月に、薬剤耐性(AMR)対策アクションプランが閣議決定され、関係者が協働して対策に取り組むことになった。 そこで農水省は、G7各国における薬剤耐性対策の取り組み状況や課題などに関する情報共有を図り、G7各国による協調した対策の推進及び国内関係者の薬剤耐性に対する理解向上を図るため、「動物分野における薬剤耐性対策シンポジウム」を開催することにした。 シンポジウムは、世界保健機関(WHO)や国際獣疫事務局(OIE)から専門家を招き、アジア地域の状況を含めた国際機関の取り組みについて基調講演を行う。また、G7各国及びEU(欧州連合)の獣医官が先進諸国の取り組みを紹介し、全体討論を行う。 今回のシンポジウムは、今年4月に開催されたG7新潟農業大臣会合で設置が合意された「G7獣医当局間の協力枠組」の活動の一環となる。薬剤耐性、越境性動物疾病等の世界的な課題に対処することを目的としている。シンポジウム翌日の11月25日、G7各国の首席獣医官等が参加し「第1回G7首席獣医官会合」を東京で開催する。 |