2016年11月09日
デンカ、自動車関連売上げ3倍の1000億円目指す
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:デンカ

デンカの吉高紳介社長は8日の決算会見で、自動車分野での売り上げを10年後の2025年に現在の3倍となる1000億円を目指す、また健康関連事業の売上高比率40%以上に高め主力事業に育成するとの方針を明らかにした。

自動車関連分野では、今年7月に次世代自動車産業の新たなニーズを取り込む全社横断的機能を持つ「オートモ―ティブ・メタリアルズ・ソリューション(AMS)」開発推進室を新設したが、これをテコに自動車分野の新事業創出を進めるとともに、エラストマー・機能樹脂、インフラ・ソーシャルソリューション、電子・先端プロダクツ、生活・環境プロダクツの既存事業分野で事業拡大を目指す。これにより、2025年の自動車向けスペシャリティ製品の販売規模を現在の3倍、1000億円に拡大する。

一方、健康関連事業では、健康診断分野での事業展開を強め、売上高比率を現在の30%から40%台乗せを目指す方針である。このため、sd-LDL検査試薬の国内外での事業強化と、ピロリ菌検査試薬の国内事業強化に乗り出す方針だ。