2000年08月30日 |
電気化学、特殊ゴム『デンカER』新タイプ開発 |
加硫速度大幅改良、用途拡大へ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:電気化学工業 |
電気化学工業は30日、アクリル系特殊ゴム『デンカER』について、高速加硫可能な新タイプの商品を開発したため、市場開拓を開始すると、と発表した。 『デンカER』は、エチレン、酢酸ビニル、アクリル酸エステルを共重合した特殊ゴムで、同社では1984年から千葉工場で製造、販売している。耐久性、耐熱性、耐油性に優れているところから、自動車のエンジン回りなどに使われている。 今回開発した『デンカER』は、これらの特性に加えて、加硫速度を大幅に改良し、より成形加工しやすくした点に特徴がある。 ゴム製品は一般に、使用条件によって劣化しやすく、耐久性が低下するなどの難点があるが、『デンカER』は熱劣化、オゾン劣化、熱油劣化などに対して優れた耐久性を示してきた。加硫速度が向上したことで、工業部品として使用範囲が広がるとしている。 販売価格は未定だが既存の『デンカER』は汎用タイプがキログラム当たり1,000円、特殊タイプの場合、同2,000円。 |