2016年11月09日 |
武田・京大iPS研・横浜市大が共同プロジェクト |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:武田薬品工業 |
武田薬品工業と京都大学iPS細胞研究所(CiRA)、横浜市立大学の3者は9日、ヒトiPS細胞由来ミニ肝臓創出手法(ミニ肝臓技術)を基盤とした創薬応用研究について共同研究契約を締結したと発表した。 ミニ肝臓技術とは、胎内で臓器が形成される初期の過程を模倣して、ヒトiPS細胞から立体的で血管構造を持つミニサイズのヒト臓器を作製する手法のこと。今回研究では、横浜市立大で開発されたヒトiPS細胞由来ミニ肝臓創出手法を活用し、患者の体内で生じる複雑な現象を再現するための革新的なシステムを開発する。これにより、治療法が確立されていない肝疾患などの難病への新規著療薬探索や、従来の創薬研究で予見できなかった肝毒性の評価など、稀な有害事象の発現解析等に有益な新規創薬体系の創成を目指す。 同プロジェクトは、2015年4月に武田薬品とCiRAが発表した共同研究プログラムの1つとなる。横浜市大大学院医学研究科の武部貴則准教授が研究をリードする。 |