2016年11月14日
富士フィルム、台湾に先端半導体材料新工場稼働へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム
台南市に完成した新工場

富士フイルムは14日、半導体材料の製造販売子会社、富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ(本社:東京都渋谷区、御林慶司社長、FFEM)が台南市に建設していた台湾第3工場が完成し11月末から稼動を開始すると発表した。工場は延べ床面積5,120平方メートル。約10億円を投じて完成した。

FFEMは1996年台湾新竹県に現地法人を設立し、現像液の生産を開始した。その後フォトレジストやCMPスラリー、イメージセンサー用材料などの生産品目を追加・拡充してきた。2014年には、最先端のNTI(注)用現像液を生産する、台湾第二工場(新竹)を稼働させ、現地生産体制を整備。急成長するアジアの半導体需要に対応してきた。

FFEMは今回、台南市の工業団地(サイエンスパーク)に台南工場を完成した。周辺に半導体メーカーが多いという立地上のメリットを生かして供給力の拡大と顧客サービス力の強化を図る。

<用語の解説>
■現像液のNTIとは :Negative Tone Imagingの略。露光した部分が基板上に残るネガ型現像液を用いて、従来のポジ型現像より微細化に対応できるパターニングプロセスをいう。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1479094046.pdf