2016年11月15日
10月のPS国内生産、4カ月ぶり定修あけプラス
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

日本スチレン工業会は15日、10月のポリスチレン(PS)及びスチレンモノマー(SM)の生産出荷実績を発表した。PSの生産は65.2千トン、前年同月比25%増で4カ月ぶりのプラスとなった。10月はプラントの定修がなかったため生産が増えた。国内出荷は56.7千トン、同3%減で7月から続いていたプラスがマイナスに転じた。

主力の包装用とフォームスチレン(FS)用がともに4カ月ぶりの前年割れとなったのが響いた。1-10月の内需累計は、545.3千トンで前年同期比3%増と、昨年の635千トンを上回るペースで進んでいる。1-10月の輸出は25千トンで同30%増、出荷計も570千トンで同4%増とほぼ堅調に推移している。

一方、SMは生産が164.0千トン、同8%減で今年に入って前年割れが続いている。旭化成の1系列(年産能力32万トン規模)の停止が影響している。国内出荷は122.0千トンで前年比6%増と4カ月ぶりのプラス、輸出が41・6千トン、同33%減であり、輸出を削減して内需を優先している状況が鮮明になった。出荷計は163.7千トン、同8%減でマイナスが続いている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1479177802.pdf