2016年11月18日
エーザイ、認知症治療剤で米FDAから迅速化指定
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:エーザイ

エーザイは18日、早期アルツハイマー病(AD)を対象にした自社創製の経口BACE(βサイト切断酵素)阻害剤「E2609」の開発について、米国食品医薬品局(FDA)から「開発から審査までの迅速化」を求めたファストトラック指定を受けたと発表した。

同社は現在、E2609を米国のバイオジェン社(本社・マサチューセッツ州)と共同開発しており、ADを対象とした臨床試験第Ⅲ相試験を実施している。

FDAのファストトラック指定は、重篤な疾患に対する新たな治療法やアンメット・メディカル・ニーズを満たす可能性のある薬剤について、FDAとの協議機会の増加などにより、開発から審査までの迅速化を目的にしている。今後の臨床試験結果によっては、新薬承認申請時に優先審査に指定される可能性もある。