2016年11月21日 |
日立、南アで海水淡水化・再利用統合システム実証 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:日立製作所 |
日立製作所は18日、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「海水淡水化・水再利用統合システム実証事業」委託を受けて、南アフリカ共和国ダーバン市で海外初となる実証事業を実施すると発表した。省エネ・低環境負荷を特長とした同社の海水淡水化・水再利用統合システム「Remix Water」の設計・建設・運転を行う。事業期間は今年11月から2020年11月の4年間。 ダーバン市は人口約360万人、アフリカ大陸最大のコンテナ港やグローバル企業の工場を持つ産業都市。インフラ整備にも力を入れ先端技術を積極的に採用してきた。だが水不足が深刻で電気料金も高いなどの悩みを抱える。 日立の「Remix Water」は海水淡水化と水再利用プロセスを統合した、工業用水や飲料水レベルの新しい省エネ・低環境負荷型の造水システム。従来法は海水から塩分を取り除く脱塩工程でRO膜(逆浸透圧膜)に高い圧力が必要だったが、同プロセスはこの圧力を40%低下することができる。 同事業は、ダーバン市の下水処理場内に造水量6,250m3/日の設備を新設する。造水性能と水質飲用基準、低環境負荷性能の実現をめざす計画だ。 |