2016年11月24日
塩野義、徳島大とボツリヌス毒素製剤ライセンス契約
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:塩野義製薬

塩野義製薬は24日、徳島大学との間で、乳児ボツリヌス症原因菌由来の高精度A2型ボツリヌス毒素に関するライセンス契約を締結したと発表した。これにより塩野義は、全世界で同剤の開発・製造・販売を進める。

同剤は、大阪府立大学の小崎俊司名誉教授(現・徳島大学客員教授)と、徳島大学医歯薬学研究部の梶龍司教授の研究から見いだされた新規A2型ボツリヌス毒素。ボツリヌス毒素は、ボツリヌス菌が産生する天然のタンパク質であり、アセチコリンの作用を抑制することにより、筋肉の過度な収縮を抑えることが知られている。同剤は、標的部位以外に拡散しにくく、また中和抗体ができにくいという特徴を有しており、脳卒中後上肢・下肢痙縮に対する治療の効果が期待されている。